か行(かきくけこ)

階(かい)

建物の室内空間で、1.5メートル以上の天井高でかつ床のある部分を階とよび、 平屋建ての建物は1階建てである。

 塔屋など建築物の屋上部分または地階の倉庫などについては、水平投影面積の合計が建築物の建築面積の1/8以下のものは、階数に算入しない。

 また小屋裏・天井裏の物置などで、最高の内法高さが1.4メートル以下で、かつ水平投影面積がその存する部分の床面積の1/2以下であれば、階数に算入しないと建築基準法は改正された。

 地下にかんしては、天井高の1/3が地盤面以下にある場合に、地下階と見なされる。地下階と見なされると、条件によって床面積が、容積率に算入されないなどの緩和規定がある。しかし、居室とするばあいには、採光など確保しなければならない。

 階の数え方は、建築基準法不動産登記法では異なっている。そのため、建築確認登記済証では、階数が違うことがある。

参照=階高

飼い木(かいぎ)支物(かいもの)

2つの部材の間に挟んで、隙間の幅を調節したりするための木材。枕とか支物ともいう。

 たとえば、重量物を置くときに下敷きにする角材や、額縁の位置 決めのために、との取付けの隙間にはさみ 込む状の小さな木片。完成後もそのまま残置することは少なく、多くは仮設的な使われ方をする。
 完成後に残置する場合には、などで固定するほうが良い。

開渠(かいきょ)

水を流すための溝や側溝のうち、地上部から掘り込んでコンクリートで凹状の用水路となって、蓋掛けなどされていない状態の水路を指す。
 明渠(めいきょ)とも呼ばれ、また単に「水路」と呼ばれることも多い。ただ土を掘って水を流すものは、用水路であり開渠とは呼ばないことが多い。
 蓋をしたものは暗渠という。

外構(工事)(がいこう(こうじ))

建物の敷地内で、建物の外部にあたる部分を外構と言い、その部分の工事を外構こうじという。

 外構工事はガーデニングより広い概念で、門や駐車場アプローチから、庭・ベランダなどの総称である。建築工事において、住宅の本体工事とは別に計上される。
 外灯などの電気、屋外流しなどの給排水といった設備工事は、本体工事との連携が大切である。下の写真は駐車場と一体化させた外構の例。

開口部(かいこうぶ)

外部に面した壁ではない部分。窓や扉の付いている部分のこと。

 通常、開口のままということはなく、サッシや扉が入っている。開口部の周囲は、雨仕舞いを考えた納まりにする必要がある。

開口部に関しては、外壁とは違った規制があり、延焼の恐れのある部分に含まれる開口部は、乙種防火戸の設置が要求される。

開口補強(かいこうほきょう)

鉄筋コンクリート工事において、や床下点検口などのために、小さな部分を箱抜きするときに、開口部のまわりに鉄筋を余分に入れること。補強する鉄筋の長さや本数は、構造図を参照すること。

 開口部をつくると、その部分で鉄筋が連続しないので、力が連続して伝わらなくなる。そのため、その部分に余分な鉄筋を配置して、補強する必要がある。
 なお、床面では開口補強をしても、その周囲はわずかにコンクリートが盛り上がってくる。

外材(がいざい)

国外で生育し輸入された木材のことで、① 外国でしか生育しない黒檀ブビンガなどと、② 国内でも生育するがある。①に対しては、銘木として珍重してきたが、②に対しては国産材が高価になり、採算に合わなくなってきたので、経済性を求めて輸入に頼ることになった。

 大きな木材が国産材では入手困難になったため、均質な材質をもつラワン米松など、大断面かつ長尺のものが安価で使用された。しかし、アジア諸国でも自国の産物保護のために、我が国への輸入が難しくなり、欧州へ木材を求め始めた。

 欧州材は腐りやすく、シロアリにも弱いので、国内(北海道をのぞく)で使用するのは危険性が高い。などに欧州材を集成材として、プレカットされて多用されている現在、今後に問題が生じる可能性がないとはいえないだろう。

開先(かいさき)

アーク溶接のなかでも突合わせ溶接継手に施される工作。
 開先はグルーブ(Groove)ともいい、溶着金属の溶込みを良くするために、溶接を行う母材間に設ける溝のことで、溶接に先立って片方もしくは両方の母材を斜めにカットして開先をつくる。

概算見積(がいさんみつもり)

建築計画をたてるために、もしくは計画建築物のおおよその工事費を把握するために、作成される見積。

 建築の大まかな内訳、電気設備費、給排水・衛生設備費などが計上されることが多く、多くは設計者や設計事務所によって作成される。
 使う材料などの仕様が決まっていないので、内訳や、電気設備費、給排水・衛生設備費などの内容が詳細に記されることは少ない。

会所桝(かいしょます)

雨水や雑排水などの流路における合流点で、2本以上の排水管をまとめ合流させるための排水桝。

 屋外に設置されることが多く、泥水や混入物などが流れてきたとき、泥や混合物を沈殿させて上澄みだけを流す働きを持つ。
 多くはコンクリート練り物で地中に設けられるが、ステンレス製のものを空中に設置することもある。 

参考=インバート枡

開栓(かいせん)

ガスの供給を受けるために、新築後やしばらく使わなかったガスの元栓を開くこと。
 ガス器具の点火確認を行うため、居住者の立ち会いのもと、ガス会社の職員が宅内に立ち入る。
 開栓はガス・メーターの復帰とは違い、ガス会社の職員が行う。

外線(引き込み)(がいせん)(ひきこみ)

道路にたつ電柱のうえをはしる電線を外線といい、東京電力などの電気会社が管理している。

 電気を敷地内の建物に引き込んで受電するためには、外線からメーター(=積算電力計)までの引き込み工事が必要である。
 このメーターまでの工事は、宅内工事を行う電気工事屋ではなく、東京電力などの電力会社がおこなう。

 最近では、敷地のはじに1号柱をたてて、そこから地中埋設①で引き込むことがおおい。メーターまでは隠蔽配線はできないから、1号柱付近に集合メーターを設けて、そこから隠蔽して建物内へと導くことになる。

参考=引き込み

解体(かいたい)

解体・撤去ともいわれ、新規の工事のために、今ある部分を毀して搬出すること。

 建て替えの場合には、古い家をそっくり壊すことになる。重機が入ら ない敷地などでは、人力で解体しなければならず、搬出も含めて多くの人工がかかる。

 木造住宅の解体費は、おおよそ坪当たり2~3万円くらいだろうか。しかし、搬出から処分まで含めると、合計で5万円くらいになる。最近では、外国人労働者の力を借りなければ、解体工事ができなくなっている。また、騒音や埃など近隣対策が不可欠である。

類語:発生材処分

階高(かいだか)

階の高さともいい、その階のから直上階の床までの高さのこと。

 平屋建ての場合や、2階建ての2階など、直上階が屋根の場合には、階高はない。しかし、Rが屋上として使われる場合には、屋上の直下階も階高がある。

 参考=床高

階段(かいだん)

階段は上下階をつなぐ通路である。
 
 ほとんどの階段は部屋の外にあり、廊下の一部に接続している。部屋の吹抜けに階段をおき、廊下を経由しないで直接2階へ至る階段も可能であるが、この場合には空気や音も上ってしまうので、温熱環境への配慮が必要である。

 建築基準法23条では、住宅階段の幅は750ミリ以上、蹴上げは230ミリ以下、踏み面は150ミリ以上であるが、これでは急すぎる。望ましい勾配は、6/7以下である。また、住宅の階段にあっては、高さが4メートルを超えると踊り場が必要になる。

参考=鉄砲(階段)螺旋 階段収納階 段簓(桁)段板蹴込み

階段昇降機(かいだんしょうこうき)

階段の上り下りが困難な場合に使用する電気式の昇降機である。

 椅子に座るため、使用するには上体の保持が自分でできることが条件で、上階と下階にスイッチがある。
 直線部は幅70センチ以上、曲線部は幅75センチ以上あれば設置できる。最大傾斜度55度程度、乗用荷重は90~120キロくらいまで対応できる。曲線部は、内回りと外廻りの両方が可能である。

外地挽(がいちびき)

国外で生育し輸入された木材を、我が国に持ち込む前に海外で製材したもの。
 インチ単位で製材されていることもあったりして、材料の寸法精度が悪いこともある。

 丸太のまま輸入して、国内で製材されたものを内地挽という。

海津(かいづ)

鬼瓦のなかでも飾りが少なく、ふつうの住宅にも用いられる形のもの。足などがなく、シンプルなデザインのため、一文字瓦などにも良く調和する。
 
 海津型の鬼瓦は、下の写真のように様々な形があるが、おおむね上部が肩のように流れている。和風のデザインである。

カイデリック

デリックはマスト又はブームを有し、動力によって0.5トン以上の荷をつり上げることを目的とする機械装置で、原動機を別置してワイヤロープによって操作するものをいう。
 坊主などは人力で吊り上げるが、デリックは動力を使うために、免許が必要である。

 ガイデリックは、頑丈な架台に1本の直立したマストを立て、その根元にブームをピンで結合し、巻上げ、起伏、旋回の運動は、マストの下部にあるシーブを経て、本体から離れた位置に設置した原動機で行われる。

外灯(がいとう)

屋外にあり、道路などを照らす照明。

 外灯は敷地内に設置されていても、道路など外部を照らすものを言うことが多い。敷地内を照らす照明は、庭園灯とか下灯など部署別の名称が付いていることが多い。

 外灯は防水型になっており、自動点滅スイッチやタイマースイッチの付いているものが多い。

貝の口継ぎ(かいのくちつぎ)

太いなどを継ぐための継手だが、通常の住宅には使われない。多宝塔の芯柱の繋ぎに使われるという。

開発(行為)(かいはつ(こうい))

都市計画法に基づき、「主として建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で行う土地の区画形質の変更」(第4条第12項)を行うことを開発行為と言い、開発に該当すると建築確認を提出する前に、都道府県知事等の許可が必要になる。

 分筆したり合筆することは土地の区画の変更とはならないが、50センチ以上の造成工事をしたり、農地から宅地へ地目を変更することなどを言い、具体的には、500㎡(自治体によっては1000㎡)以上の土地に、何か建築しようとするときには、ほぼ確実に開発か否かの判断を求めなければならない。

 自治体に開発か否かの判断をもとめるには、開発行為をおこなうに近い書類を提出したうえで、判断が出るまで1ヶ月近くかかる。開発と判断されると、許可がでるまで4~6ヶ月かかる。
 開発行為の申請には、測量・登記と建築の知識が必要となるので、土地家屋調査士と1級建築士の共同作業となる。

外部仕上(表)(がいぶしあげ(おもて))

建築の外部に面した部分の仕上げは、屋根外壁開口部基礎からなり、それらの下地を含めて一覧表にしたものを外部仕上表という。防火構造などの認定(番号)を書くことが多い。

 内部仕上表は項目が多いので、1枚の図面に仕上げるが、外部仕上表は立面図など他の図面の一部に書かれるか、内部仕上げ表と一緒にすることが多い。

界壁(かいへき)

建築法規上で用いられている用語で、アパートなど共同住宅などで、各住戸と各住戸の間を区切っている壁のこと。

 界壁で区切ることによって、別の住宅扱いとなるので、界壁には耐火性能、 遮音性能の基準が法令により定められている。石膏ボードの2枚張りで対応することが多い。

 界壁は小屋裏全体または屋根の下まで、すき間なく立ち上げることが義務づけられている。
戸境壁(こざかいかべ:へき)ともいう。

外壁(がいへき)

建物の屋外に面する壁で、防火(構造)地域などさまざまな規制の対象になる。

 最近では、ほとんどが大壁であり、外壁に柱が見えることはない。開口部をのぞくと、一様の仕上げになることが多い。立面図で検討されることが多く、間取り以上に建物の印象を決める大きな要素である。

外壁後退(がいへきこうたい)

隣地境界線道路境界線から、敷地の内側にさがって外壁を設けなければならないという建築基準法上の制限。

 民法上、隣地境界線からは50センチの外壁後退が求められているが強制力はない。隣地の所有者が承諾すれば、より接近して建築できる。
 都市計画法で制限を受けると、外壁後退が強制される。しかし、手摺り出窓は外壁ではないので、外壁後退線から突出しても許される。
 それぞれの地域によって、外壁後退の制限が異なるので、各自治体の都市計画課で調べなければ判らない。

開放廊下(かいほうろうか)

外部廊下のこと。吹きさらしの廊下ともいう。

 外気に吹きさらしになっている廊下を、一般に開放廊下という。しかし、法定床面積の算定に関しては、次の3つの条件を満たすときに、解放廊下と扱われる。

 1.下の図のAの部分が、1.1メートル以上あること。
 2.Aの部分が、Bの1/2以上であること。
  3.廊下の幅員が2メートル未満であること。

 解放廊下と認められると、床面積に算入されない。そのため、マンションなどの共同住宅では、外廊下とするときには注意が必要である。

買戻し(かいもどし)

買い戻しとは、一般には、売却したものを再び買うことだが、不動産の買い戻しとは、買い戻す特約をつけて売買すること。

 所有権移転登記と同時に、「買戻し特約」を登記することで効力が発生する。
 売主が支払った代金及び契約の費用を返還して、買戻し権を行使すると、買い主は売り渡さなければならなくなる。
 買戻し権を行使できる期間は、最長でも10年以内で、期間を定めなかったときは5年以内である。更新はできない。
 買戻し特約のついた不動産を転売した場合、買い受けた購入者にたいして、買戻し権を行使することができる。

支物(かいもの)

2つの部材の間に挟んで、隙間の幅を調節したりするための木材。枕とか支物ともいう。

 たとえば、重量物を置くときに下敷きにする角材や、額縁の位置 決めのために、との取付けの隙間にはさみ 込む状の小さな木片。完成後もそのまま残置することは少なく、多くは仮設的な使われ方をする。
 完成後に残置する場合には、などで固定するほうが良い。

解約手付(かいやくてつけ)

手付金とは、契約が成立したことを確認するために、買主から売主に支払われる金銭である。

 契約は、原則として双方が「契約の履行」に着手するまでは解約でき、解約するときは理由の如何にかかわらず、買主は手付金を放棄することで、また売主は手付金の2倍を買主に払うことで、それ以上の義務をなにも負わずに解約できる手付金を解約手付という。
 特記がなければ、解約手付である。

参考=手付け金

 

確認申請をだすときに、建築工事届とともにだす建築のあらましを書いた書類。正確には建築計画概要書だが、概要書ということが多い。

 平面(図)など建物の詳しい内容は記載されていないが、建築主、設計者、工事監理者、工事施工者の氏名、住所、敷地面積、床(面積)構造、高さ、数等の建築物の概要、及び案内図配置(図)が記されている。

 建築基準法では、建築物の概要や検査等の履歴を記載した建築計画概要書を、都道府県や建築主事のいる建築指導課において閲覧できるよう定めている。

 

汚物が完全に腐敗するまで、貯糞できるようにした汲み取り式トイレのこと。ケンタッキー便所ともいう。

 今日では水洗(便器)が当たり前になったが、浄化槽 が普及するまでは、屎尿の処理は大問題だった。

 屎尿を肥料として使うために、寄生虫などを絶滅させる必要があった。そのため、便槽を貯留槽と汲取槽を分けて、便槽に長期間貯留させた。

 便所で便槽に落ちた屎尿は、2つの便槽を経由することによって、屎尿の自壊作用で病原菌を根絶させることができた。

 建築基準法でも改良便所にかんする規定があり、施行令31条に定められている。

 

電気を供給する最小単位で、分電盤から別れていく電線の道筋のこと。

 一般の住宅では、1回路を15A(アンペア)として設計・施工されている。コンセントなら5~7ヶ所程度で1回路をつくる。
 コンセント回路と電灯回路を別々の回路にすると、電気器具で電気を使いすぎてコンセント回路のブレーカーが飛んでも、照明回路に影響を与えないので、電灯は消えずにすむ。
 最近の戸建て住宅では、20回路を越えることもある。

 

通し貫などをに貫通させる仕口で、両側からを打ち込んで納めること。

 楔は下の図のように使い、天地を逆にすると木目が通らずに、欠けてしまう原因になる。工事中で何度も楔を締め直さないと、木材の乾燥によってゆるくなってしまう。
 最近では、通し貫にしないので、こうした楔の使い方も減ってきた。

 

矩(かね)勾配(=45°)を越える勾配。45°以上の勾配を、矩が返っているという。

② 直角から平勾配を引いた勾配。差し金の角を上向きにおいたときの、急な勾配のほう。

 

左官塗りで、引いたの方向を反対側へと変えること。

 一方向へと引いた鏝は、腕が伸びたところで反対側へと転じ、引き戻すような鏝使いになる。鏝を引く方向をかえることを鏝返しという。

 鏝を返す時には、どうしても力の入れ方が変わるために、その部分で凹凸ができやすい。中塗りまでなら鏝返しをしてもいいが、仕上げ塗りでは鏝を返さないほうが望ましい。

参考=鏝返し

 

障害物があってが打てないときや、切断 されてしまう部分に芯墨があるとき、1尺とか500ミリもしくは1メートルばかり離れた位置に打つ墨のこと。逃げ墨ともいう。

 下の写真では、鉄筋が邪魔して芯墨が打てないので、500返りの墨を打っている。基準となる墨から離れている距離を、下の写真のように線上に付記することが多い。

参考:尺返り

 

巾の広い平らな板のことで、張りあがった状態のものに対して使う。

 たとえば、框戸のなかに嵌めこまれた幅広板や、衝立の板など。一枚物の板をいい、幅の狭い板を寄せあつめても、鏡板とはいわない。

 

竿縁などをもたない平らな天井のこと。

 通常の天井は、天井板を支えるために竿縁をつかったり、目透かしにして天井板を張るが、鏡天井は一枚の板を平らに張った物。

 一枚の板には幅の制限があるために、大きな鏡天井はあまり見られない。小間が多い。

 天井にクロスを張ると平らになるが、鏡天井は和風の部屋に対して言うので、クロス張りの部屋は鏡天井とは言わない。

 下の写真は鏡天井の廊下である。

 

刻み仕事用の縦挽きのこと。

 大工木取りなどに使うやや大型の縦挽き鋸で、片刃で鋸身の背がゆるく反っている。

 鋸身から柄が真っ直ぐに付いているものもあるが、下の写真のように鋸身に角度をつけた撞木柄(しゅもくつか)をすげるものも多い。

 ガガリ鋸は、木挽き鋸とは違って<チョン掛け>はついておらず、普通の縦挽き鋸の刃である。

 

錠前を開いたり閉じたりする道具。

 人の立ち入りを制限するために、建具には錠前をつける。その錠前の開閉をする道具が鍵である。

 シリンダー錠本締り錠など錠前にはさまざまな形式があるが、鍵がないと開閉できない。

 最近では鍵穴に差し込む形式ではなく、カード式の鍵もふえている。

 

左官仕上げの一種で、剣山のように先が針のようにとがった道具を使い、表面を粗く掻き落として仕上げる方法、もしくは仕上がった壁。

 混入する化粧用骨材の種類や配合によって、多様な表情を創り出すことができる。吹き付けと違い、人手によって作業をするので、表面に細かい凹凸のある柔らかい仕上がりになる。
 落ち着いた質感とたたずまいを表現できることから、高級住宅の外壁にも数多く採用されている。リシン掻き落しなどが有名である。壁際を掻き残すのを定法とする。

 

青柿を腐らせて絞った液体で、タンニンを主成分とする。
塗料としても使われ、柿渋は茶系色のため、弁柄や松煙などの顔料を混ぜて、着色して使用されることが多い。耐候性に劣るため、室内用である。

 

敷地の境界を明示するために設置する生け垣

 ブロックや板でつくるとといわれるが、植栽でつくられたものは垣根という。人の背丈より低く、反対側が透けて見える程度に作ることが多い。

 

を保管するための小さな鍵箱。キーストックとかキーボックスとも言うが、鍵番人のほうが通りやすい。

 完成間近の工事現場は、ほとんど人が住める状態になる。そのため、盗難も発生しやすくなるので、鍵をかけることが多くなる。

 現場に出入りする職人たちだけが、鍵のある場所を知りたいという希望に応えて普及し始めたのが、鍵番人である。鍵箱の中に建物の鍵を入れて、蓋を閉じてしまうと、暗証番号がないと開かない。

 鍵を裸で隠しておくよりも、はるかに安全性が高まった。

 

① 和風住宅の入側などに使われる、などの丸太材をつかったのこと。

 丸桁は化粧で見せるため、綺麗に磨き上げて養生をしておく。丸桁と丸桁を組み合わせる部分の仕口は、捻竿鯱(ひねりさおしゃち)を使うので、きわめて難しいとされている。

 小屋につかう丸太の構造材は丸太である。

② 寺院建築などに使われる桁のうち、一番外側にあって化粧垂木を直接に受けているもの。ただし、この場合は、丸桁と書いてガギョウと読む。

 

架橋ポリエチレンとは、熱可塑性プラスチックとしての鎖状構造ポリエチレンの分子どうしのところどころを結合させて、立体の網目構造にした超高分子量のポリエチレンをいう。<架橋ポリエチレン管工業会>から

 耐食性・耐塩素水性にすぐれ、スケールの付着がすくなく、柔軟で施工が楽なので、住宅の配管工事でも使用されるようになってきた。
 塩ビ管やライニング鋼管などの配管後に、耐寒被覆することを考えると、保温付きの架橋ポリエチレン管を使ったほうが安価である。
 螺子(ネジ)切りなどの熟練技術が不要で、ヘッダー工法との相性が良いので普及するだろうが、接続金物が高価である。

 

建築に固定されていない造作で、椅子やベッド・タンスなどの生活を円滑にする物。

 住宅は室内外が仕上がった状態で引渡されるが、その状態では快適に生活することはできない。食事のためのテーブルや椅子、就寝のためのベッド、収納のためのタンスなどが必要である。こうした物を家具と呼ぶ。

 家具は見積りには含めないことが多いが、家具を床や壁に固定すると造作家具と呼び、見積もりに含めることになる。下の写真のようなソファは単体では家具扱いだが、壁に固定してベンチのようにすると、造作家具となる。

 カーテンは家具と呼ばないが、見積もり外であることが多い。ただし、カーテンレールは見積もりに含む。

 

額とは額縁のことで、フラッシュ戸の中にガラスなどを嵌め込むために、額縁をまわした建具のことを額入りフラッシュという。

 ガラスの入れ方には、額縁の一部を押縁式にして取り外せるようにしたものと、建具の上部を割り、上部から落とし込むようにしたものがある。
 額入りにした場合には、ガラスの厚さと溝の幅があっていないと、カタカタと音がする。向こう側の気配が伝わるので、脱衣室などに使われ、トイレの扉は小さな額入りとすることが多い。
 下の写真の中央が額入りである。

 

電線や電話線などを空中に施行すること。

 1号柱などを経由して敷地に入った電線は、地中に埋設されて建物へと導かれることが多い。

 電柱から電柱へとか、電柱から建物の外壁へと電線を施工することを、架空で配線するという。

 我が国の送電線などの電線は架空配線が多い。

 

木材同士を繋ぐ仕口の一 種で、蟻ホゾをつくって結合した後の木口が、外から見えないようにしたもの。

 仕口の外側が留め納めてあるので、仕口の細工部分は完成後には見えない。下の写真は、縦地の板の外側から見ても木口は見えないので、どのように接合したか判りにくい。下から見ると木口が見えるが、両方とも見えないようにした仕口もある。

 

① 見えない部分に、斜めなどからを打つこと。仕上がった後では釘は見えなくなる。落とし釘ともいう。

② 化粧合板などを接着して固定するとき、表面に頭を残さないように、釘頭にプラスティックを仕込んだもの。
 接着剤が完全に乾燥してから、仮釘はペンチなどで釘頭を折ってしまう。釘本体は残るので、固定力は仮釘より優れる。

参考=仮釘

 

建具大手につける蝶番で、扉を閉じると蝶番が見えなくなるものをいう。

 大手を掘り込んで取りつけるが、強固に取りつけることが難しく、重い建具や開け閉めの頻度が高いものには向かない。
 家具などに使うことが多い。

 

断面が四角い竹のこと。

 孟宗竹が1メートル位に成長したら、正方形断面の型枠を竹に嵌め込む。その型枠の中で成長させると、竹は四角い断面にそって成長し、四角い断面をもった竹になる。正方形断面をもった竹を、角竹と呼ぶ。寸法はある程度自由になる。

 

亜鉛鉄板ガルバリウム鋼板に角型の凹凸加工をしたもの。
 角波は外壁に張られることが多い。通常の波板鉄板をナマコと呼ぶが、角波は角ナマコと呼ばれる。
 定尺は700×1820だが、長尺の製作も可能である。

 通常加工前の板幅は914mm、角波の間隔は100~120mm程度、波の深さは10~15mm程度、 板厚は0.3~0.44mmが一般的である。

 

都市計画法にさだめる地域では、建築行為をするにあたって、建築主は建築主事から建築関係法規に適合しているか否かの確認を受けなければならい。これを建築確認といい、建築基準法第6条に基づく申請行為である。しかし、現実には建築主事が、大きな権限をもっていることから許可に近いものになっている。 

  申請にあたっては、建築基準法などを 満足する内容を示した仕様書や、工法に 対する認定(番号)書設計図書案内図などの図面、そのほかに構造設計書が必要である。

 消防法により定められた防火対象物である場合は、消防長による確認前の同意が必要であり、各地域の取決めによって担当部署に申請書が送られ、その同意を待って確認済証が交付される。
 確認手数料は民間のほうが手数料はやや高いが、区役所や市役所などの建築指導課に申請するより、不愉快な思いをしなくても済むようになった

 

架台に固定された電気ドリルが上下するようになっており、回転するドリルの刃を取り囲んで正方形断面の刃がついている。正方形断面の刃によって、正方形断面の穴を掘る電動木工具のこと。

 木材にホゾ穴を掘るのに使う。プレカットが普及して、刻み仕事が減ったので、出番が少なくなった。

 

などの室内側に四方にまわった細い材のこと。

 扉の周囲にまわるものは下枠がなく、四方にまわる額縁ではなくても、窓枠と同じ断面なので額縁と呼ばれることが多い。
 開口部と壁仕上げとの見切りの役割を果たす。絵画の額縁のように四周に廻っているので、見切り縁とはいわずに額縁という。下の図の茶色の部分。

 

差し金の短手の裏側に記された目盛り。

 尺貫法の差し金でもメーター表記の差し金でも、表目に√2を掛けた目盛りであり、これを正方形の対角線にあてると、1辺の長さがわかる。
 
 類語=表目裏目丸目

 

日常のふつうの感覚では、崖というと断崖絶壁を思い浮かべるが、建築でいう<崖>とは仰角が30°を超える土の傾斜をさす。したがって鉄筋コンクリートで造られた擁壁は、どんなに高くても崖とはよばない。

 宅地(造成)時の宅造法や開発(行為)などの対象になり、崖の安全性を証明しないと、建築確認申請へと進むことができない。ただし、建物の基礎で押さえてしまえば、崖とはみられないので、別途の崖対策は不要である。

 

切り妻屋根は通常、すべて屋根勾配に平行ので葺かれる。しかし、入母屋の形をつかうと、破風板ぎわの部分だけ、勾配に直角に瓦を葺くことがあり、この時使われる瓦を掛け瓦と呼ぶ。

 拝みを中心にして、左右で水の流れが違うので、左右の勝手が違う瓦を使う。唐草瓦の種類に応じて、掛け瓦もそれぞれの種類がある。下の写真は一文字瓦の掛け瓦である。

 

鴨居などを柱に取りつける細工をする場合に使う、現場製作の治具。

 鴨居を固定しないと柱間の寸法がとれない。しかし、柱間は1間(1.8m)以上離れているので、両方の柱部分を1人では支えられない。
 そこで、掛け木と楔(くさび)をつかって、仮の固定台をつくりその上に鴨居をのせて柱間の寸法を測る。
 下の図の赤線が寸法である。掛け木は採寸のために使う治具の一種で、2枚1組でつかいの端材をつかって作ることが多い。

 

掛込みとは室外の状態が、同じ勾配で室内へと連続する様をいい、外部の屋根が同じ勾配で、そのまま室内の天井へと連なっているいる形式の天井をいう。

 現代の住宅では、天井面は平らに作ることが多いが、かつての和風住宅では天井面の意匠にも凝ったものが多く、掛込み天井もそのひとつである。数寄屋造りや茶室で使われることが多く、傾斜部分にはトップ ライトなどを設けて採光をはかったりした。
 下の図の左上のような様子を言う。

参考:船底天井

 

庭の水鉢に水を供給するための、飾り吐水口である。

 竹を斜めに切断したものがよく使われる。竹の内部に給水管をしこみ、離れたところに止水栓を設置しておく。これによって水を流すが、時々、水を流さないと、乾燥して竹が枯れることがある。

参考=鹿脅し(ししおどし)

 

を打ったり、ホゾに入れるために、部材を打つ大きな木槌。鳴り物とか、大鳴りとも呼ぶ。

 両手でにぎって使うものを掛け矢とよび、片手で使うものは木槌(きづち)とか、コネキリとよぶ。上棟には不可欠の道具で、は必ず持っている。
 などの堅木で作られている。

 部材の両端を2人で叩く場合には、2人が息を合わせて同時に打たないと、部材が踊ってホゾが入らないことがある。

 

で構成された構造システムのことをいい、木造軸組工法ラーメン構造がこれに該当する。

 架構式構造では柱の上に横架材を渡して、建造物の開口部とする。それにたして、面で構造体を作るものは、壁式構造とか組積造である。

 架構式の構造をとると、細長い部材で広い空間を作ることができるので、木材が豊富な地域では多用されてきた。下の図は鉄筋コンクリート造で使われることが多いラーメン構造である。

 

火成岩の一種で、御影石と呼ばれる。

 ありふれたい石材だが、硬いので建築材料として用いられてきた。硬いので研磨することによって光沢が出る。

 円盤摺り→水磨き本磨きの順で光沢が上がっていくが、他にも小叩きバーナー仕上げなどさまざまな表面仕上げがある。

 産地によってゴマ塩の模様が違い、我が国では稲田(石)や真壁石などが有名である。

 海外の御影石は、赤、黒など種類も多い。

 

高さを上げることを、嵩上げという。

 たとえば、排水枡天端が低くて、地表面まで届かないとき、同じサイズの嵩上げ枡を使って、枡の天端を地表面に揃えるときなど、嵩上げするという。下の図の上の部分を嵩上げした。
 それ以外にも、地盤を嵩上げしたり、と使うが、棒状のものを持ちあげても嵩上げとは言わずに、面状のものを持ちあげるときに使う。

 

手摺り上端に配する石のことだが、石で作られていても笠木と言うほうが多い。

 上端を水平にすると、ホコリが雨水で四方に流れて汚れるので、見返し方向へと水勾配をとったほうが良い。
 下の写真の、上部に付いている色の変わった石が笠石である。

参考=竿石

 

住宅の火災を防止するため、火災の発生を早期に感知し警報する警報器のこと。

 住宅用の火災報知器は、感知部と警報部が一体になった、単体式の乾電池内蔵の小型のもので、すべ ての居室階段室廊下などに設置する。
 厨房については熱感知式、その他の部屋は、煙感知式が用いられる。
 新築住宅については、平成18年6月1日から、既存住宅については、平成20年6月1日~平成23年6月1日の間で設置義務化される。

 

工事中の建築物にかける火事対策用の保険。

 建築中の火災は比較的多く、火災保険は必須である。完成すれば防火(構造)となる建物であっても、工事中の木造軸組工法は火災に弱く、火の用心は不可欠である。
 火災保険の金額も、請負金額のなかに含まれ、建築主が負担する。

 

水平になった部分に、上部からかぶせるようにした部材。

 一般に水平に使われる部材をいうが、上方への押さえ的に使われ、笠木より上には部材はない。
 パラペット手摺りの上部に使う。金属製のものは、パラキャップとも呼ばれる。
 屋外につかう笠木は、笠木上の汚れが雨で外側に流れてしまうので、建物の内側に水勾配をとること。
 下の図は金属製のパラキャップ。

 

トタン塩ビ波板を固定するためので、頭の部分にプラスティックなどで広いつばをつけたもの。
 1本のものもあるが、下の写真のようにつながっているものもあり、連結傘釘とよぶ。プラスティックの部分が波形に合うような形になっている。

 

適切な被り厚をとるために、鉄筋にはめて型枠との距離をとるプラスチックの部材。

 鉄筋にはめ込んで使うスペーサーの一種で、円形のためにはめるだけで被り厚が確保できる。形が風車やドーナツに似ているので、キャラメル腰掛け①などと区別するために、こう呼ばれる。

 

鉄筋を継ぐ方法の一つで、直径16ミリ以下の細い鉄筋に使うことが多い。重ね代は、力のかからない場所では鉄筋の直径の25倍、力のかかる場所では40倍と定められている。

 鉄筋コンクリート造における鉄筋は、コンクリートと一体化することにより、両者の付着力で鉄筋に生じる引張力を、次の鉄筋に伝達する。しかし、鉄筋同士が接合している訳ではないので、コンクリートが割れたりすると接合する力がなくなる。

 下図の矢印部分を、重ね代とかラップ長という。なお、重ねた先端にフックを付けることもある。

参考=圧接

 

木造軸組工法において、スパンにたいしての部材寸法が足りないときに、部分的に梁を二重にして使うこと。増し梁ともいう。

 上下の梁を一体化するために、かつては駄棒などを入れたが、最近では両者を貫通したボルト締めとすることが多い。
 梁と同じ幅の部材が使えないときには、梁より幅の狭い力桁をつかう。

 

板金(工事)の別称であるが、最近ではあまり聞かなくなった。 

② 装飾金物などの工事

 

常緑樹で大木になる。赤樫と白樫があり、白樫の辺材は淡黄白色で、心材は淡黄褐色である。下の写真は白樫である。

 材質が硬く、建築用材としては使いにくい。そのため堅さを生かして、の台や玄翁の柄などに使われる。

 込み栓鼻栓といった細くしながら、強度を必要とする部材に使われてきた。また、敷居の溝に埋め樫として組み込んで、建具の開閉によって敷居が減るのを防ぐのに用いた。

 

傷や欠陥のこと。

 あってはならない傷があったり、本来なければならない機能や品質がなかったりすることを瑕疵という。

 小さな傷などは瑕疵とは言わない。瑕疵とは雨漏りなどのように、修復しなければならない重要な欠陥をいうことが多い。そのため、瑕疵担保を目的として保険制度ができた。

 

ユーティリティ・ルームを日本語に翻訳したものだと思うが、家事にまつわる諸々の要素を詰め込んだ小部屋のこと。

 多くは厨房に隣接して設けられ、洗濯やアイロン掛けなどができるようになっている。
 家事は主婦の仕事であることが多く、家事室は女性の砦となりやすい。厨房と共に主婦たちの要求が高い部屋である。
 男女による性別役割分担を固定化する恐れがある部屋である。

 

売買の目的物に隠れた瑕疵、つまり外部から容易に発見できない欠陥がある場合に、売り主が買主に対して責任を負うことを瑕疵担保という。

 2009年10月から、主要構造部の欠陥と雨漏りに対して、瑕疵担保が適用される。
 請負者は引渡し後、10年間にわたり改修の責をおうので、請負者は改修のための資金確保として、着工前に保険に入る必要がでてきた。

類語:10年保証

 

① 接着度を上げるために、リベットの頭や金属板など端を、叩いてつぶすこと。
 2枚のトタン板を折り曲げた上、互いに絡ませて一緒にもう一度折り曲げたりして、密着度を上げる作業。水が漏らないなど、強い密着性が要求される場合に行われる作業である。

② ワイヤーや電線をつなぐため、リングスリーブの環をつぶして圧着すること、もしくはそのための道具をいう。

 

① 釘抜きの俗称で、バールとも言う。頭が丸い洋のためのもので、和釘には使えない。用途に応じて大きなものから小さなものまである。
 釘をぬくだけではなく、平べったい尻のほうで剥がす作業につかい、解体工事には不可欠の道具である。

参考=閻魔様

② 金属製の刃物などを製作する職人。

 

カシューとは、主原料の名称「カシュー・ナット (cashew nut)」にちなんで名づけられ、1950年にカシュー株式会社が発明し、特許を取得した漆系の合成樹脂塗料のこと。漆の代用として使用される。
 カシュー樹脂塗料は塗膜や性能も漆とほとんど変わらないが、光沢があり、高樹脂分のためふっくらとした肉持ち感がある。塗料の乾燥は空気中の酸素を取り込む酸化重合であるので、漆のように湿度を必要としない為、自然乾燥または加熱乾燥が行われる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 カシューは施工性が悪いので、建築の塗装に使われることは極めて少ない。

 

鳶(職)の別名=仕事師ともいう。 

 鳶とは高所作業に専従する職人をいうが、高所作業専門の職人と街を仕切っている者がいた。町内をもっている鳶は高所作業以外にも、土工事から簡単な建築工事まで、さまざまな仕事をした。
 頭は現代でいう便利屋であったが、同時に町内をしきる顔役でもあり、朱(あか)半纏を着込んでいた。
 木造建築を建ちあげ上棟式を仕切るのは、かつては頭の仕事だったが、クレーンが登場してからは、現場で見ることが少なくなった。

 

社寺建築で使われる部材で、の一番上に用いられるのこと。
 
 貫という名前だが、柱を貫通することはなく、上から落としこむことが多い。虹梁のように彫刻などを施した化粧に仕上げることもある。
 古民家などの貫構造では、一番上の貫は天井貫と呼び、上から内法貫、腰貫、地貫という。

 

建築の各部にかかる重さ、もしくは力のことで、材の自重と床にかかる重さの総計。
 
 構造設計にあたって建物にかかる荷重を、建築基準法は想定しており、その数字を使うことになっている。

 荷重を考えることが、構造計算の第一歩である。
想定する加重は、建物の用途によって違うが、住宅では300Kg/㎡である。
 
作用する荷重        期間による分類
 固定荷重           短期荷重
 積載荷重           長期荷重
 積雪荷重
 地震力
 風荷重

 

奈良公園内にある春日大社の境内をはじめ、その付近に生育するのこと。

 春日杉は、特別天然記念物の指定を受けているため、ほとんど伐採はできない。わずかに倒木などが市場に出る。
 400年近い老大樹であるため、板に挽くと優雅な笹杢が現れ、その赤身は柔らかく独特の美しさをみせる。天井板などに使われた。単に春日と呼ぶことが多い。

 

路地に配される灯籠の形のことで、奈良公園内にある春日大社に多く見られたことから、それと似た形のものを春日灯籠と呼ぶようになった。
 
 中台が六角型で、上部に火袋をのせる六角型座がある。下部はやや丸みを帯びし、下部に笠受けの円蓋がある。普通の住宅に使われる物は、形を崩したものが多い。

参考:雪見灯籠

 

2つの木材をつなぐコ字状の鉄材。

 材に入る部分を爪と呼び、2本の爪をつなぐ部分を渡りという。渡りの部分を凹ませて爪を開いて材に打ち込むと、2材を引き寄せることができる。反対に凹にして打ち込むと、両材は離れる。
 45度捻った鎹もあり、こちらは直交する部材に使用される。
 たんに<がい>ということが多い。

参考=手違い(てちがい)

 

ガスの室内取り出し口のことで、都市ガス、プロパン(LPG)をとわず、ガスカランと呼ばれる。ガス・コンセントという人もいる。
 かつてガスと電気は危険として離したものだが、最近ではガス器具に電気が必要になりつつあるので、コンセントと一体化したものも出ている。

 

① 気体や液体の漏れを防ぐために、鋼管の接合部などに挟むリング状の薄いゴム。
 ガスケットは漏れを防ぐための物だが、円形や矩形の物を言うことが多く、テープ状のものはシール材とかパッキンと言うことが多い。

 

厨房に用いられるガス・コンロをおく台のこと。

 ガス・コンロが幅600のため、ガス台も幅600のことが多い。高さはガス・コンロの分だけ、流し台より低くなっている。流し台、調理台とあわせて、厨房セットとよぶ。

 システムキッチンになってから、独立したガス台は見なくなってしまった。

 

漏れた燃料用ガスや、不完全燃焼によって生じた一酸化炭素(CO)を検知して警報を発する装置である。

 ガスが漏れて引火すると大惨事になるので、ガスが漏れたことを感知する器具を付けることが、都市ガスプロパンガス(LPG)をとわず義務つけられている。
 ガス警報器ともいう。最近ではガス台に組みこまれているものが多い。また、ガス漏れを感知して、ガスを遮断する装置を内蔵した器具も市販されている。

 

可燃性ガスと酸素を混合し、金属を溶接する方法。

 可燃性ガスのアセチレンと酸素をボンベに用意して、溶接器で両者を混合して金属に吹き付けて、溶着もしくは切断する。

 ガス溶接はアーク溶接ほどの性能が期待できないので、軽微な溶接に用いられることが多い。ただし、切断にはガス溶接が用いられることが多い。

 

国が税額を算出する上で基礎となる課税対象を指す用語で、課税標準額ともいわれ多くは金額で表記される。

 本サイトに大いに関係があるのは、固定資産税とよばれる不動産にかかる税金である。
 原則として、固定資産課税台帳に登録された不動産の価格が課税標準額となる。 ただし、住宅用地などについて特例措置が適用される場合は、課税台帳に登録された額よりも低くなる。

 

建築物の立面が受ける風圧力(N/m^2)のことで、速度圧と地域ごとに決められた風力係数を掛けたものとして表される。

 風圧力を壁面全体に足しあわせると、建物にかかる風荷重になる。東西方向と南北方向それぞれ別個に算出する。
 木造三階建て程度の高さであれば、通常は風圧力より地震力のほうが大きくなるので、風荷重はあまり考慮しなくても済む。しかし、高台に建つ建物や、高層建物では風荷重のほうが大きくなることがある。

 

屋根螻羽部分を、袖瓦を使わずに、勾配に直角になるような唐草瓦で納めたとき、平瓦との境目に用いる瓦のこと。

 素丸瓦が用いられることが多く、下の写真では右端に1筋だけ施工されている。2筋流すこともある。

 

建築基準法第85条第5項に規定する興行場、博覧会建築物、仮設店舗や住宅展示場の住宅など、一時的に建築されるものをいい、建築基準法の多くの規定が緩和されたり、不動産登記法の対象にならない。建築する前に仮設許可申請が必要となる場合がある。
 住宅の現場では、仮設のトイレが必要になるが、小さな仮設トイレ程度では届けは不要である。ただし、給排水・衛生設備は必要である

 

建築をつくるためにだけ使用する物や部分のことで、建物が完成すると解体してしまうもののすべてを仮設という。

 たとえば、足場、工事用の電気水道、仮囲い、看板、現場事務所などである。正確には仮設工事というべきだろうが、現場では仮設としかいわない。
 仮設部分の工事費を仮設損料といい、見積書には仮設工事として明細が計上されて、建築主の負担となる。小規模な工事では、仮設一式と計上される。

 

セメントが古くなって凝縮力が落ちた状態になること。

 風邪を引いたセメントを使うと、硬化後の強度が低くなったり硬化しないという事がある。ただし、風邪を引いているかどうかは、外見上では判断が付かない。
 セメント袋の封を切ったままにしておくと、たちまち風邪を引いてしまうから、使う分だけ取り分けて、あとは封をしておくこと。それでも長期の保存は難しい。
 また、開封前のセメントも、空気の通りが少ないか、まったく風通しの無い所が保存に適している。

 

ガラスの片面に凸凹(型模様)をつけたガラスで、光は通したいけど、視界は遮りたいという場合に使用されるガラス。
 
 型板ガラスは<型ガラス>とも呼ぶ。凹凸は室内側にもうけ、4ミリ程度のものが使われる。装飾品でもあり、型の模様は何種類かある。
 下の写真程度には透けて見える。

 型ガラスを網入りガラスとしたものもあり、こちらは6.8ミリの厚さで、延焼の恐れのある部分などに乙種防火戸として用いられる。

 

コンクリートを打設するためには、両側に型枠をたてて、その間にコンクリートを打つのが原則である。しかし、何らかの都合で、片側にしか型枠を立てられないときに、片押しの型枠とか、型枠が片押しになるという。

 丸セーバーが使えずに、型枠を固定することが難しいので、斜め下からサポを立てるなどして型枠を支持する。
 片押しの型枠は、側圧によって型枠が破裂しやすいので、コンクリートをゆっくりと打つなどの工夫が必要である。
 下の図はコンクリート擁壁の片押し型枠を示す。

 

ふつう欅(ケヤキ)や樫など、国産の広葉樹系の堅い木材のことをいう。

 建築で多く使用されるのは針葉樹系の木材であるが、堅木はワンポイント的なアクセントとして、や床材などに使われることが多い。堅木は磨くと独特のコックリとした艶がでる。
 堅木は施工に手間がかかり、また暴れて狂いやすいので、見返し吸付き桟を仕込むなどすると良い。

 黒檀などの外材の堅い木は、唐木という。

参考=銘木

 

などの垂直部材に、胴差などの横架材をからませる場合、横架材からの荷重をすべて柱に伝え、かつ柱の断面欠損を少なくするために使われる仕口。 

 ホゾ(穴)だけで接合すると、梁からの荷重はホゾの断面積しか伝わらないが、梁のほうを斜めにして下部を柱に絡ませることによって、梁からの全荷重を柱に伝えることができる。

参考:追(大)入れ

 

障子組子を縦横に組むことを組手(くで)といい、組子の左右から掘り込みを入れるのを上仕事とした。片側だけから掘り込みを入れる仕事を片組手といい、機械向けの仕事である。

 下の図の上が両方から欠き込みを入れたもので、下が片組手である。

 

H型やL型、溝形鋼山形プレートなどの断面形状に成形された、細長い鋼材の総称である。

 形鋼といった時は、圧延により作成される重量形鋼を指すが、薄い鋼板を冷間で折り曲げ加工して作成される軽量形鋼もある。断面が円形または角形の中空断面のものは鋼管と呼ばれる。

 鉄骨造の骨組みや切梁腹起こしなどの仮設材として使用される。

 

一方方向への勾配の付いた状態を片流れといい、一方勾配の屋根を片流れ屋根という。

 片流れ屋根は、シャープで軽快な感じに仕上がるので、最近は増えている。
 同じ屋根勾配なら、片流れ屋根は屋根面積が狭くできるので、もっとも経済設計である。の部分が片方しか勾配がなく、反対側は外壁となるので、雨が風にあおられて漏水しやすい。

参考:切り妻寄せ棟入母屋

 

建物の構造を支えるではなく、デザイン上納まりを良くするために取りつけられるもので、幅は通常の柱と同じだが厚さが1/3~1/2のもの。

 室内にも屋外に面しても使われるが、大壁の家が多くなったので、あまり見なくなった。
 大壁の上に柱を模して付けるのは付け柱といい、壁の面より外側に付いている。片蓋柱は通常の柱面と同じ通りで、厚さが薄いものである。

 

水平に持ちだした跳ね出しの状のことを片持ちという。
 
 片持ちと言った場合は、一般に鉄筋コンクリートを想定している。床状に持ち出した場合には、片持ちスラブといい、棒状で持ち出した場合には、片持ちという。また片持ち梁はキャンティレバーともいう。
 跳ね出しともいう。たとえば、片持ちスラブとはベランダなどのこと。
 
 片持ちにしたときには、上下の鉄筋のうち壁際で上になる鉄筋を上端面近くなるように、高さを維持し下がらないようにしっかり固定すること。先端に荷重がかかると壁際で引張られるので、上端筋が下がっているとスラブが壁際で折れてしまう。

 木構造では接合部を剛接合にできないので、片持ちにすることは難しい。片持ちに見せるためには、持ち出した反対側に延長した一体化した部材が必要である。

 

コンクリートを打設するための流れ止め板。コンクリートの硬化後には外してしまうので、仮枠ともいう。

 通常、ラワン合板を使い、四周に木枠を廻してある。両側の型枠板を貫通して丸セーバーなどのセパレーターで開かないように固定する。通常、2~3回再使用される。
 施工費に計上される金額は、おおむね\4、000~\4、500/㎡である。
 コンパネとも呼ばれ、打ち放しには表面加工をしたパネコートを使うことが多い。住宅の基礎では、何度も再使用できる金属製の型枠も使用されている。
 型枠を加工する職人は型枠大工といって、木造住宅を手がける職人とは別である。

 

接合部などで上になったり優先する部材を、勝つとか、勝たせるという。それに対して、下になったり優先されるほうを、負けるという。

 下の図では、横材が縦材に勝っている。この場合、横材を勝たせるという。また、土台にのせずに、基礎まで延ばした場合は、土台を負けさせて柱を勝たせるという。

 2つの部材が交錯するところでは、どちらかを勝たせ、どちらかを負けさせる必要がでる。2枚の歩み板などが、長くてぶつかるときには重ねておくが、上になるほうが勝ちである。

 鉄筋が交錯する場所では、上になるほうが勝っている。

 

① 屋根の形が両手の平を合わせた形に似ていることから、扠首構造の建物を合掌とか合掌造りという。

② トラス構造のうち、山形をしたトラスを合掌という。寄せ棟屋根の隅棟にかかるトラスを隅合掌といい、細工が難しいものとされている。 

 合掌は細い部材で大きな架構がつくれ、広い室内がつくれる。

 

特定の物質を選択的に分離、除去、精製するなどの目的で吸着効率を高めるために化学的または物理的な処理(活性化、賦活)を施した多孔質の炭素を主な成分とする物質である。原材料としてはマツなどの木・竹・椰子殻・胡桃殻などの植物質のもののほか、石炭質、石油質などの原材料が用いられる。<ウィキペディアから>

 水や空気などの浄化に用いるが、粉末としてだけではなく、ハニカム状やシート状にしたものもある。浄水器などに用いられる。

 

厨房へと直接に入れる入り口

 厨房のことを勝手とかお勝手と呼んだことから、厨房へと直接に入る入り口のことを、勝手口という。玄関に対する言葉で、玄関を正式な入り口とし、勝手口は裏の入り口だった。

 御用聞きなどは玄関から入ることを許されず、もっぱら勝手口から出入りした。また、を巡らしたような住宅では、玄関へとつづく門扉などのある門とは別に、勝手口という入り口があった。

 勝手口を木戸口と言うこともある。

 

アンカーボルト羽子板(ボルト)ナット座金が、木材の面から飛び出さないように、ナットと座金を一体化した金具。

 土台上端に床板などを張ろうとすると、ナットや座金が邪魔して、床板を平らに張ることができない。そこで座掘りをしておくわけだが、カットスクリューを使うと座掘りをしなくても、土台の上端が平らになる。

 このときには、アンカーボルトの長さを調節して、基礎に埋め込んでおかないと、アンカーボルトの頭がでてしまうことになる。

 

に分かれている土地を、1筆にすること。 <がっぴつ>とも<ごうひつ>ともいう。

 マンションなどを建築するときには、敷地敷地権とする必要があるので、いくつかの狭い敷地を合わせて1つの広い敷地にする場合などに合筆する。
 
 分筆と異なり土地の測量は不要だが、土地が接していること、異なった抵当権などがついていないことなど、合筆するには制限がある。

 また、合筆するには各土地の権利書もしくは登記識別情報が必要で、合筆後に発行される登記済証(=登記識別情報)は、表題登記でありながら権利の登記書になる。

 

公共下水が未整備の地域で、住宅の敷地内に設置された汚水を浄化するための設備。

 かつては汚水排水雑排水を集めて、固形物の沈殿による固液分離機能などに期待した単独処理が多かったが、現在では浄化槽といえば、微生物の浄化作用を併用した合併処理浄化槽をさす。
 住宅規模の浄化槽では5人槽が最小で、浄化槽:1.0 m3/日(1人当たり1日水量0.2m3、流入BOD濃度200mg/L)の能力を持ち、製造メーカーが独自に設計し、構造、容量、性能評定を行い認可、製造されている。
 空気を送り込むためのモーターをまわす電源が必要で、1年に1度の点検が必要である。浄化能力は大変に優れている。

 

鑿(ノミ)の柄の頂上部についている金属製の輪のこと。

 柄の頂上部を玄翁(ゲンノウ)で叩くと、木製の柄は割れてしまう。金属製の輪を付け、割れを防いでいる。
 なお購入後、冠の内側を丸くなるように、ヤスリ掛けしないと、使用してくると冠部分の下で柄が折れてしまう。

もっと詳しくは、大工道具の話-鑿(のみ)をみよ。

 

自宅の敷地で園芸を楽しむこと。

 植木を植えたり、草花を育てることは、かつては植木屋という職人の仕事だった。しかし、洋風建物の流行からか、最近では自分で庭仕事をする人が増えた。

 住んでいる人が自分で行う庭仕事を、ガーデニングと呼ぶようになった。ガーデニングには野菜作りは含まないことが多いが、家庭菜園もガーデニングに含めることもある。

 下の写真のように、ベランダに草花を飾ることもガーデニングと呼ぶことがある。

 

日光や視線を遮る布で、際に吊ることが多い。

 内装を構成する部材だが、建築工事の見積り範囲内はカーテンレールまでで、カーテンそのものは見積もり外となることが多い。

 視線を遮るためのレースのカーテンと、日光を遮るための厚手のカーテンの1対で構成されることが多い。日光を完全に遮るには、遮光カーテンが必要である。

 既製品のカーテンは安価だが、すべての窓を揃えて現場合わせのオーダーにすると、とたんに高価になる。30坪くらいの住宅で100万円を超えることも珍しくない。

 

カーテンウォール (curtain wall) は、建 築構造耐力上取り外し可能な 壁であり、建物の自重および建物の荷重はすべ て柱(割り)梁(間)、床、屋根等で支え、建物の荷重を直接負担しない壁をいう。間仕切り壁と同様の非耐力壁である。またカーテンウォールを直訳して帳壁(ちょうへき)とも呼ばれる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 荷重の架かっていないことを表現するために、ガラスを使うことが多いが、金属板のカーテンウォールもある。
 木造軸組工法では壁も構造を支える部分となっていることが多いので、カーテンウォールが使われることは少ない。

 

茶室における亭主側の出入り口で、4畳半以下の茶室に多く用いられる。
 上部を半円形にした意匠が特徴である。茶室側から方立て鴨居を見せない納まりとする。火頭口とも書く。

 

開口部外壁の上部を、火炎形(火灯曲線)または、花形(花頭曲線)に造ったで、引き違い建具もしくは引き分けの引き戸がはいっている。
 寺院建築や書院造りに用いられる。華頭窓とも書かれる。雨仕舞いが悪く、装飾的なものである。

 

2面を道路に接する敷地のこと。

 道路に挟まれる部分を、下の図のように隅切りするように求められることが多い。ただし、2本の道路の合計幅員が一定以上あると、建坪率が10%割り増しになることがある。
 また都市計画法上、両方の道路から敷地への規制がかかる。

 

など直方体のものの角部が傷つかないよう、また、人が怪我をしないようにするため、下図のように角を45度にした状態。

 で角部を削りとることを面を取るという。角面はもっとも普通の面で、一番多く取られる。角面というのは面寸法が5ミリくらいまでで、それ以上になると大面ということが多い。
 45度ではなく、30度など不等辺の場合は、猿面とか登り面という。

参考=几帳面銀杏面

 

左官職人の使用する金属製の鏝(こて)を、金鏝という。75ミリと小さいものから300ミリくらいの大きいものまで、種類はさまざまで、下の写真のような形が普通だが、四角いものや木の葉型のものもある。

 金鏝で押さえたままの仕上げを、金鏝仕上げといい、土間や壁面をつるつるに仕上げる方法である。モルタルコンクリートの水分が減少し、ある程度固まり始めたときに、表面を押さえながらきれいに均す。
 最初の押さえから1~2時間後、さらに水分が減少し固まってきたところで、表面を厚み0.5mm程度の金鏝でなでると、仕上げ後は、表面に光を当てると反射するほど輝く。
 しっかりと金鏝で押さえることによって、コンクリートなどが良く締まり、亀裂の発生を防止することにもつながる。

参考:木鏝刷毛引き

 

鉋(カンナ)鑿(ノミ)の刃を裏押しするための道具で、長さ20センチ幅5センチ程度の金属製の板。

 金砥のうえに金剛砂をひとつまみ、図のように撒き、金剛砂が流れない程度に、すこし水をくわえる。そのうえにカンナの刃をおき、5センチ幅程度の細木と一緒にカンナの刃を握る。

 金剛砂をすりつぶすように、金砥にぴったりと密着させて徐々に力をくえながら、金砥の上で刃を前後させ平らにする。
 カンナ刃をゆっくりと前後させていると、金剛砂が溶けだして、やがて水もなくなって金砥が乾いて、刃が平らになって裏押しが完了する。

 もっと詳しくは、鉋の仕立て-刃をつけるを見よ。

 

金属を切るためののこと。金切鋸ともいう。

 木材を切る鋸と異なり、細い金属のすべてに焼き入れがしてあり、弓状の金枠に入れて使う。握りと反対側の蝶ネジを締めることによって、鋸刃を緊張させて使用する。

 木材用の鋸とは反対に、金鋸の刃は押す時に切れるようにセットする。歯が折れやすいので、切る物を万力などでしっかり固定し、鋸身をまっすぐに押すこと。

 

建築物の各部分の高さを、検棹に原寸で書いたものを、大工たちは矩計と呼んだ。矩計をもちいて、などの部材に墨付けをした。

 それから転じて、建物の標準的な高さ関係、納ま り仕様などを示す ために、先を含 む屋根か ら基礎までを詳細に描いた断面詳細図を、矩計図という。

 断面図が1/100~1/200で描かれるのに対して、矩形図は詳細図でもあるので、縮尺は20分の1~50分の1で描かれる。
 下図のように建物全体の断面を描かないこともある。下図のような矩計図を、棒矩(ぼうかな)と呼ぶ。棒矩で用は足りるが、やはり全断面の矩計図を描くべきだろう。
 木造住宅では、矩計図が断面図を兼ねることが多い。

 

で構成する木造軸組工法のうち、仕口継手といった接合部をホゾ(穴)にしないで、特殊な金物をつかって組み立てる工法。

 木構造筋違耐力壁構造耐力をにない、柱と梁の接合部はピン接合と考えている。

 金物工法は、接合部に特殊な金物をつかって、木造軸組工法をピン接合から剛接合に近づけようとするものである。

 金物工法は各社から発表されており、補助的に金物をつかい筋違や耐力壁を必要とするものから、完全なラーメン(構造)となって筋違や耐力壁が不要なものまである。

 工法には誰でも施行できるオープン・システムと、指定された工務店だけが施工できるシステムがある。

 金物工法は集成材プレカットと相性が良く、構造耐力的には優れているが、規格が統一されていないので金物が高価であまり普及していない。

参考=門型ラーメン

 

継手根継ぎなどに使われる継手で、桁の場合は上から落とし込み、柱の場合は横から滑り込ませる。

 金輪継ぎ左・右両木ともに同形であるため、男木とか女木とは言わない。
 両材の中央のあごを中心にして納めたら、両材を継手から引き離すように移動させると、あごの間に隙間ができるので込み栓を打ち込むことによって両材が結合される。
 大断面の部材に、きわめて良く使われる。

 

直角のことを矩(かね)といい、直角をだす大工道具を差し金とか曲尺(かねじゃく)いう。差し金の幅は5分(15ミリ)であり、そこから5分のことを矩一枚というようになった。

 鎌継ぎ金輪継ぎなど継手仕口墨付けには、差し金を斜めにして幅をつかって、5分の平行墨を印すことが多いので、5分というのが特別の意味を持っていた。

 

矩(曲)とは直角のことで、矩手(かねて)と同じ意味である。

 矩手の廊下といったように、矩手が平面的に使われるのに対して、矩折りといった時は、立体の2面が直角に交わっていることを言うことが多い。
 たとえば、鉋(カンナ)で削る場合に、下図の矢印のように隣接する2面を削るときには、矩折りを削るという。また、巻矩で調べる直角は矩折りである。
 直角であるかどうか確かめることを、矩折りを見るとも言う。

 

45°の勾配のことを、矩勾配という。

 引渡し勾配が45°をこえる屋根勾配を、<矩が返る>と呼ぶ。

 矩(かね)とは直角のことだが、我が国の大工たちは勾配を下の図のように、底辺と高さの関係で表現した。そのため、底辺と高さが同じ直角三角形のなす角度、つまり45°の勾配を矩勾配と言うようになった。

 

大工道具の一種で、長さを測るもの。現場では、曲尺(かねじゃく)とも差し金ともいう。曲尺は矩(かね)が転じたものと思われるが、直角を調べるものは巻矩という。

 ステンレス製でL型をしており、表側には表目、つまり通常のセンチ目盛り、もしくは尺目盛りが切ってある。裏側の長手には、表目に約1.4を掛けた裏目が刻んであり、裏側の短手には、表目を円周率で割った丸目が刻んである。

 墨付けには必携で、表目と裏目を使って、さまざまな角度を表現できる。とくに棒隅の墨付けには不可欠である。

もっと詳しくは、差し金を見てください。

 

直角のこと。

 直角がどうか調べることを、矩をみるとか、矩をまくとか、矩がでているとか、いう。
 矩手に曲がるとは、直角に曲がることである。また、直角に曲がった廊下などを、矩手の廊下ともいう。

 差し金は長さを調べる道具であり、直角を調べる道具は巻矩(まきがね)という別のものである。
 (ろく)と矩(かね)をだすことは、大工仕事でもっとも基本であり、もっとも難しいことである。
 地面に材を直角に配するためには、ピタゴラスの定理を利用して、下図のような大矩(おおがね)を現場でつくった。最近では光学器械に取って代わられている。

 

直角のことを矩(かね)といい、遣り方を出すときに、直角を出すために使う巻き尺。

 2本のテープがつねに同じ長さだけ繰り出されるようになっており、1人で直角が出せた。精度の高い光学器械が普及したので、出番がなくなってしまった。

 遣り方の相対する水貫に1本ずつを打ち、それにカネピタのリングをかける。テープを繰り出して、隣接する貫に墨を印す。そのまま反対側の貫に墨を印すと、釘をむすぶ直線と、貫に印した墨は直交している。

 

直角のことを矩(かね)といい、基準点から直角の方向をだすことを、矩を振るという。

 たとえば、遣り方を出すときに、レベルやトランシットで基準点を視準した後、90度の方向に目標物をとらえるようなときに使う。

参考=矩(曲)折り矩が返る

 

鹿の子とは鹿の身体の表面にでる模様のことをいう。

 鹿の子漆喰とは、熨斗瓦などの継ぎ目から雨が侵入しないように、ひも状に漆喰をぬったもの。のうえに塗るが、左官屋の仕事である。
 ねずみ色の瓦に白い漆喰が、鹿の模様に似ているので、この名前が付いた。最近では施工例が少ない。

 

古い部材を撤去せずに、上から新たな仕上げ材を被せてしまう施工をカバー工法という。

① コロニアル葺きの屋根のコロニアルを撤去せずに、そのうえに金属板の屋根材を重ねて葺く工法。葺きの屋根には施工が難しい。
 古いコロニアルはアスベストを含んでいることもあり、撤去・廃棄がやっかいである。そのため、古いコロニアルには手をつけずに、コロニアルの上にアスファルト・ルーフィングを敷き、新たに金属の屋根材を、コロニアルを貫通して野地板に固定する。
 廃材がでないという長所はあるが、下地となる野地板がしっかりしていないと施工できない。

② 鉄筋コンク リート開口部に建て込まれ るサッシは、コン クリート躯体と緊結されており、し かも外壁仕上げと連続している。そのため、古いサッシの交換には外壁も痛めることになるが、カバー工法では既存サッシの枠を撤去せずに、一回り小さな枠を建て込んでしまうため、周囲のコンクリートを壊す必要もない。
 下の図の、緑の部分が新設されるサッシで、ブルーの部分が既存のサッシである。捨て枠を入れて、新旧のサッシを繋いでいる。 
 カバー工法では開口部の面積が一回り小さくなるが、外壁などを傷つけなくてもすむので、工事は1日で終わる。

 

2材が直交する蟻(継ぎ)仕口で、男木のほうを女木のうえに延ばすようにして、強度を高めた仕口。たんに兜ともいう。

 下の図の右側のように、太鼓を使ったときには、かならず兜蟻にした。兜 にすると、梁の荷重が全 部的ににのるので、力的に有利となる。ただし、接合面が 多くなるので、細工には手間がかかる。また、蟻底が着いてしまうと、腰掛け部分が空いて力が桁に伝わりにくくなる。

 

基礎躯体などの鉄筋コンクリートにおいて、鉄筋コンクリート表面からどれだけ離れているかを示す数字。たんに被りともいう。

 コンクリートはアルカリ性であるが、空気中の二酸化炭素と触れて徐々に中性化していく。その速度は、10年で10ミリといわれている。

 コンクリートの中性化により、鉄筋が錆びるのを防いでいた効果が低下するのを見越して、建築基準法施行令は鉄筋の表面から、コンクリートの表面までの数字を下記のように定めている。

 被り厚が少ないと、打設時にコンクリートが型枠の隅々まで廻らないことがある。

 

を使わずに、壁だけで構造耐力を負担させる鉄筋コンクリート構造のこと。

 4~5階建てまでの小規模な鉄筋コンクリート建築に使われる構造で、住宅建築にもよく使われる。柱型や梁型の凸凹がなく、直方体の室内空間がえられる。

 壁が構造を支えるので、建物の角を開口部にできない制約や、上下階の構造壁の位置を揃えなければならない、という制約がある。

 

絨毯のことだが、建築でもちいる場合には、室内全体に敷きつめることが多い。そのため、手織りの絨毯(段通)のような高級品は対象にならず、使われるのは安価な化繊物である。

 カーペットには、足音を階下に響かせないという長所はあるが、ダニの発生源になる、綿ボコリがでやすい、静電気を発生させやすい、洗濯が大変などといった欠点がある。一時は流行ったが、最近は木製のフローリングに主流は移っている。

 ニードルパンチを50センチ角に断裁したタイル・カーペットは、施工が簡単なので使われることが多い。

 

木造建物の構造に関する規定で、厚み 1.5cm、幅 9.0cmの筋違を入れた壁が、壁倍率 1.0倍として基準の強さとなる。この壁の強さを基準として、その何倍の強さがあるかで示される数値。
 
 たとえば、構造用合板を張った壁は、厚み 1.5cm、幅 9.0cmの筋違を入れた壁より 2.5倍強いので、壁倍率は 2.5倍となる。
 筋違と構造用合板を併用した場合には、両者の数値を合計するが、詳細な構造計算をした場合を除き、上限は5.0である。

 

壁量とは、壁倍率×耐力壁の長さ、で算出されたもので、壁の耐力を長さで表したもの。そのため、実際の壁の長さが、1メートルとしても、筋違を入れた壁か、構造用合板を張った壁がでは、壁量は異なってくる。

 構造耐力的な強度が期待できない間仕切り壁は、壁として存在しても、壁量はゼロである。桁行き方向の力に抗するためには、桁行き方向に平行に配置された壁の壁量だけを、計算の対象にする。
 下の図で、桁行き方向の力は、赤い壁だけが負担する。

 

木造軸組工法構造耐力を計算する方法。

 在来工法による木造建築は、壁によって構造耐力を確保している。そのため、建築基準法施行令46条は、壁量つまり耐力壁の長さに壁倍率を掛けた数字が、所定の数値を超えるように求めている。

 所定の数値は、3階建ての1階が一番大きく、上階に行くに従って小さくなるよう、各階数に応じて異なっている。

 対地震用の水平力(=地震力)は床面積を基準に、対風用の水平力(=風圧力)は立面の面積を基準に考えるように、別々に規定されている。

 軽い屋根と重い屋根では係数が異なり、重い屋根のほうがより多くの壁量を要求されている。また、地盤が悪いと、1.5倍の割り増しを要求されることがある。

 

柱材にホゾ(穴)蟻(ほぞ)などのをつける道具。

 カーペンター・ゲージ(墨穴定規)は柱を挟んで柱幅に合わせると、墨の位置が自動的に芯にくるようになっている。
 24ミリ幅と30ミリ幅のホゾ墨が引ける。また、鎌継ぎなどの継手も印すことができる。
 平行に折り畳んで、使わないときには棒状になる。

 

引き戸に使われる錠前で、デッドボルトが鎌の形をしているので、鎌錠の名前がある。

 バックセット(建具に入る部分)が小さく、主として引き戸に使われ、ごつくないので和風建具にも使える。

 電気錠にすることもでき、引き戸に使える数少ないシステム錠である。

 

框とは一般に太い部材で、構造的にまたは意匠的にその部分を支える部材を言う。たとえば下記のようなもの。

① 水平部分が切れるところに、見切りとして入れるやや太い材。例:床框、上框 
 下の図は床框である。

障子の壁にあたる部分の部材、縦框という。
類語=上桟、下桟

 

周囲にやや大きな断面の部材のを回した建具で、唐戸ともいう。

 框戸は障子と異なりどっしりとした感じにつくるので、見込みは39~45ミリは欲しいところである。
 鏡板の部分に、中框や帯桟をいれることもある。また、鏡板部分には、ガラスを入れることもある。

参考:唐戸

 

鎌のような形をした木材の継手で、もっともよく使われる継ぎ手の1つ。

 首の部分と鎌の部分を同じ長さとし、アゴの部分には傾斜を付けて刻む。深さは 材の高さの半分として、下半分を台状に腰掛けとすることが多い。
 土台母屋などに使われ、蟻継ぎに比べると、継ぎ手が伸びることが少ない。

 

水がわく場所で、1ヶ所に絞るために、低く掘り込んだ部分をいう。

 地下室などを造ると、水がわくことがある。地下全体に水があると施工に差し支えるし、水深が浅いと水中ポンプを設置しても揚水できない。そため、水を水中ポンプで汲み出すために、水中ポンプが設置できるように、掘り込んだ部分をいう。
 工事のために仮設として設けることもあるし、完成後も残すものとして設計することもある。

 

建築物の基礎部分や、鳥居の柱脚部などを、ふっくらとした饅頭のように盛った部分をいい、漆喰などで白く塗ることが多い。
 社寺建築に多く見られ、水はけを良くして基礎の保護をねらったもの。まれに民家などに使われることもある。

 

外壁が下がってきて、土台など他の材料と接するところに入れる、雨の浸入を防ぐための金属板。

 剃刀のように薄い金属であるため、剃刀と俗称される。壁の下部分から10センチ程度上部まで入っている。既製品に対してよりも、現場製作の場合に言うことが多い。
 金属工事または板金工事に分類され、長さ(メーター)で積算される。雨押さえ金物ともいう。

 

障子の縦桟、上・下桟などの紙を貼る部分に、紙の厚さの分だけ削り込んでおくこと、またはその部分。

 下の図の着色した部分。おおむね幅2分(6ミリ)程度。紙杓りともいう。
 紙貼杓りをすると、組子も杓りの分だけ追い込んで組まなければならず、ちょっと手が込んだ仕事になる。紙の貼り上がりは、すっきりした感じになる。また、障子紙に埃が付くのも少なくなる。

 

障子を走らせるために設ける、溝をついた部材で、建具のはいる上部にもうけるもの。内法ともいう。
 
 障子の場合には、47の溝(溝幅7分=21ミリ、4分=12ミリ)を上方とするが、地方によって若干の違いがある。3方が見えるため、がなく素性の良い材料が使われる。鴨居を取りつけるときには、掛け木を使って内法の寸法をとる。
 2間(3.6メートル)の鴨居のうえに欄間をいれるときは、鴨居が下がらないように注意が必要である。

反対語=敷居

 

化粧垂木のすぐ上に直交して乗り、裏甲(うらごう)とともに軒先を構成する部材である。

 一般の木造軸組工法であれば広小舞と呼ばれる部材に相当し、社寺建築に特有の呼び名である。
 二軒あるうち一軒目の同じ部材は、木負(きおい)といって、場所によって名前が違う。

 

ススキのことを茅といい、ススキで葺いた屋根を茅葺きという。また、麦の穂のことを麦藁といい、麦の穂で葺いた屋根を藁葺きという。

 地元でとれる材料を使って、家造りが行われていた頃には、茅も藁ももっとも普通の材料だった。しかし、茅葺きや藁葺きは耐火性に乏しく、もらい火によって火事になる例が多かった。そのため、徐々に廃れてしまった。

 室内で火を燃やしてやらないと、虫が巣くったりして耐久性が落ちる。茅葺きの屋根の形は、各地方によってそれぞれ特徴がある。茅葺きのほうが、藁葺きより耐久性がある。

 

黒檀紫檀などの堅い外材で、中国産に限らず、などに使われる南洋材をいう。

 唐木は銘木として扱われることが多く、一本毎に特徴があるので適材適所として購入される。また、高価であるが、主として和風の建物で使われる。

 国産材で堅い木材は、堅木(かたぎ)と呼ばれる。

 

複雑な建具を組んだ場合や、高級なを仕立てた場合に、正式に建て込む前に仮にはめ込んで、馴染みが良いかなどと調子を見ること。
 仮木建てによって、削り付けや曲取りをおこなって、完璧な仕上げにできるが、手間が増えるので金額も上がる。

 

勾配のつぃた屋根流れ尻、つまり先に取り付く部材のことを唐草という。

 唐草瓦とは、流れ尻に使うのことで、平瓦と異なり、端のほうに丸い飾りが付いている。万十唐草が多く使われるが、京華(きょうはな)唐草をつかうと上品になる。

 通常は先だけに使うが、螻羽(けらば)に唐草瓦を使う納まりもあり、この場合には右左勝手がで形がちがう登り唐草瓦をつかう。

参考=螻羽唐草

 

仮設部材で、注意を促すためのプラスティック製目印である。

 下の写真のように、ゼブラ模様のコーンバーと一緒に使われることが多い。オレンジ色が多いが、他の色もある。中に電球を入れて明るくするものもある。
 軽くて転倒しやすいので、下の写真のように、コーンベッドと呼ばれるゴム製の錘をつけることがある。

参考=バリケード

 

工場で着色されて出荷される亜鉛鉄板ガルバリウム鋼板などをカラー鉄板とかカラー鋼板という。

 鉄板のうえに亜鉛メッキをしてから着色したものと、亜鉛メッキをしないで着色したものがある。こうした鉄板で葺いた屋根を、カラー鉄板葺という。亜鉛鉄板を現場で塗装しても、カラー鉄板と言われない。

 600幅と900幅があり、長さは1820が定尺だが、長物の注文も可能である。厚さは0.27~0.4が流通している。カラーサンプルが用意されているので、カラーサンプルで色指定をする。
 着色されたステンレス板もまったく同じ外観だが、こちらはカラーステンと言われる。

 

ケイ酸塩を主成分とする堅い物質で、表面が滑らかでもある。

 建築につかう硝子は、平らなものが多く、板ガラスと呼ばれる。また、フロートガラスとか磨きガラスとも呼ばれる。フロートガラスは透明だが、表面をサンドブラストして細かい凹凸をつけ、不透明にしたものを摺りガラスとか曇りガラスという。

 片面を凹凸の模様をつけ、反対側を平滑にしたガラスを、型ガラスとか型板ガラスという。また、板ガラスに金網を入れたものを網入りガラスといい、火災時でも飛散しないため、乙種防火戸として延焼の恐れのある場所につかわれる。

 割れても粉々になる加工をした強化ガラスや、2枚の板ガラスの間にフィルムを挟んだ合わせガラスなどがある。合わせガラスは割れにくいので、防犯ガラスとも呼ばれている。

 2枚のガラスのあいだに、乾燥した空気をつめたペアーガラス断熱サッシなどに使われる。

 

ガラスブロックは日本電気硝子によって販売されているガラス2次製品で、2枚のガラスをサイコロ状に接着し、内部の中空部分を0.3気圧と真空に近い状態にしたもの。遮音性能を持つ透光材料である。
 建物の変形に追随できずに、割れが発生したが、最近ではそれも解消された。
 下の写真は外壁の一部として使用し、ゆるい曲面を描いている

 

接着剤や凝固剤を使わないことを、一般に空(から)といい、ブロック間知石モルタルなどを使わずに積むことを空積みという。

 昔の城壁などに使われたが、施工が難しく、最近では小規模のものを除いて見られなくなった。
 裏込めコンクリートやモルタルを使わずに、割栗石砂利を用いて石を積み上げるのを空積みということもある。しかし、擁壁においては、ブロックや間知石を一体化させたあと、裏側の通水をはかる目的で割栗石や砂利を入れることがあり、この部分を裏込めという。この場合の裏込めは空積みが正しい施工方法である。

参考:練積み

 

框戸のなかを桟で仕切って、板やガラスまたは格子を入れた戸のこと。

 四周にを廻した框戸の一種だが、より装飾性が高く、普通の 住宅でも使われた。また、商店などでも用いられたが、アルミサッシの普及によって消滅しつつある。

 

水を入れないで練ることを空練りという。

 たとえば、セメントに水を混ぜてモルタルとするが、水を混ぜずに練ることを空練りという。
 土間に石やレンガなどを張るときに、空練りのモルタルを敷いてから、石やレンガを置き、目地から敷きトロをして納める。空練りモルタルだと、施工の自由度が高く、微調整が効くからである。

 

電線などを通さずに、中空のパイプやCD管を設置すること。

 電気(設備)に使われる言葉で、後日になって電話線やテレビの線を通すために、中空のパイプなどをコンクリートに埋設することを、空配管という。

 空配管をした場合には、後日の配線に備えてリード線と呼ぶ細い線を入れておくことが多い。後日、配線するときには、リード線に本来の電線を結んで、反対側から引っ張ると通線が完了する

 

中国風の様式やデザインをいう。

 日本風の和風や西洋風の洋風に対して、中国風のデザインを唐風といい、唐様式ともいう。下の写真のように中国にあるデザインではなく、日本で中国風のデザインを使った時に唐風という。

 必ずしも唐の時代を意味せずに、中国的な味を持ったデザインを一般に唐風という。また、18世紀頃にフランスで流行した中国風のデザインをシノワズリとよび、唐風と混じって使われることがある。

参考=唐戸唐木

 

石綿スレートのことをさす。
 本来は(株)クボタ(現クボタ松下電工)の商品名であるが、この商品が最も普及しているので、石綿スレートを代表する名称として使われるようになった。コロニアルは主に屋根の材料として用いられるが、外壁に使うこともある。
 初期のものは、アスベストを含んでいたが、最近のものは含んでいない。
アスベストを含んでいないせいか、最近のコロニアルは耐久性に欠けるという。 軽くて加工がしやすく耐候性に優れており、広く普及している。カラーベストともいう。

② 建築様式の一つで、幕末・明治初期に外国人が建設した住宅。周囲にベランダを廻らせた西洋館が典型的なものである。

 

日本の高原を代表する植物でもあり、成長が早いことから、長野県や群馬県、北海道などのスキー場などに多く植えられている。

 辺材は白色で、芯(心)材は褐色である。材にが出ることが多く、壷などのキズがあらわれることがある。針葉樹のうちでは重硬で、耐久性、耐湿性に優れるが、割れやすい。加工性は中庸で、仕上げ面は粗い。
 脂気が多く、年数を経ると樹脂が染み出て木肌が赤味がかり、風格のある美しさをたたえるようになる。

 

外部に対して視 線を遮りながら換気ができるように、細長い板を斜め平行に取り付けた建具、もしくは斜め材の部分。

 ルーバーとか鎧戸とも呼ば れている。木製建具であってもアルミサッシであっても、ガラリ戸と呼ばれており、使用場所も内外を問わず、斜めの羽根を持つ建具のこと。

 

水道の蛇口、つまり水やお湯の出口である水栓のこと。

 シャワー水栓がでてきたので、ふつうの水がでる蛇口をカランと呼ぶ。混合水栓など